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建築士・インテリアデザイナー・ショップデザイナーへ ためになる話

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「一級建築士」と「二級建築士」の違いは?

「一級建築士」と「二級建築士」の違いは?

建築士になりたいけれど、同じ建築士といっても「一級建築士」と「二級建築士」に分かれていることをご存知でしたか?
今回は「一級建築士」と「二級建築士」について、仕事内容や資格取得までのプロセスをそれぞれご紹介していきます。

一級建築士

一級建築士は国土交通大臣から免許の交付を受けている「国家資格」となります。
一級建築士は建築する建物に制限がありません。建てる建造物の大きさや構造形式、使用する材料にいたるまで自由に設計することが可能です。
ほぼすべての建築物を扱うことができるので、戸建住宅のような小規模建築の設計から、オフィスビルや商業施設のような大型建築やオリンピックの競技施設や都市開発といった大規模建築にも携わることが出来ます。
また、世間的に「一級建築士」というと安心して仕事を任せられる、というイメージを持たれていることもあってか、最近では、住宅建築専門の建築家であっても一級建築士の資格取得を目指す人も増えています。

幅広い建築に携わることができる一方、その分高度な設計技術や建築に関する知識が必要になるため、資格取得は簡単ではありません。
一級建築士を目指すには、大学や専門学校などで指定されている科目を履修する必要があります。一般的には「建築学科」を専攻すれば必要な単位を取得可能です。

しかし、一級建築士の資格は、学歴だけでは免許の交付を受けることができません。
建築学科の大学を卒業した場合は2年以上、3年制の短期大学・専門学校なら3年以上、2年制の短期大学・専門学校の場合は4年以上の建築実務経験が必要になります。
※平成30年12月14日に公布された「建築士法の一部を改正する法律」により建築士法第4条、第14条及び第15条が改正されたことで、令和2年の建築士試験から、受験する際の実務経験有無がなくなりました。つまり、指定された学校を卒業すれば実務経験がない場合も試験を受けることはでき、合格し、学校を卒業してから必要な実務経験に達した段階で一級建築士としての免許が登録できる、という仕組みになっています。
各種学校へ通っていない場合でも、二級建築士の資格を取得していれば一級建築士の試験を受験でき、合格後4年以上の実務経験で登録できます。

実際、学科試験合格率は約20%程度、製図試験は約40%となっており、一級建築士の資格を取得するには学科試験を突破できるかが大きなカギと言えそうです。

二級建築士

二級建築士は各都道府県知事から免許の交付を受けている国家資格となります。
一級建築士と比べると設計できる建物に制限がかかります。木造建築物の場合は3階建てまでとなりますし、建物の高さも13m、軒高9m以内に限られます。建築物の延べ面積に関しても1000㎡以上の建築物設計をすることはできません。その他RC造・鉄骨造の場合は木造建築よりも制限が厳しく、高さは13m以下、軒高も9m以下、延床面積100㎡以下が設計できる上限になります。
二級建築士は主に「戸建住宅」を設計することになります。
大規模な建築設計はできませんが、戸建住宅と一言で言ってもデザインや住む人のライフスタイルによって様々です。1つの家族が長い間住む空間になりますから、子どもが出来た後や老後の過ごし方まで考慮する必要があります。安全で住みよい家を設計する柔軟な発想力やセンスが求められます。

二級建築士の資格は建築系の学校に進学すれば受験資格が得られます。各種学校に通わない場合も7年以上の実務経験があれば受験することが可能です。
※こちらも平成30年12月14日に公布された「建築士法の一部を改正する法律」により建築士法第4条、第14条及び第15条が改正されたことで、令和2年の建築士試験から、工業高校で指定科目を履修した卒業生は二級建築士を受験することが出来るようになりました。
学科試験合格率は約35%程度、製図試験は約50%となっております。

まとめ:二つの資格で違う所って? 一級建築士と二級建築士の違いはいくつかあります。

①設計できる建物が違う

二級建築士:主に戸建住宅を扱うことができる資格
一級建築士:大きなビルや都市開発などの大規模建築を扱うことができる資格

②試験の難易度が違う

二級建築士:所定の学校で学ぶか実務経験があれば受験可能
一級建築士:所定の学校で学ぶか実務経験があれば受験可能だが、合格率が低い。

③年収が違う

二級建築士:平均年収は~500万円程度
一級建築士:平均年収は~800万円程度(大手企業に勤める場合など)

二つの資格で違う所って?
一級建築士と二級建築士の違いはいくつかありますが、おおまかに①設計できる建物の規模と構造が違う、②試験の難易度が違う、③年収が違う、の3点が大きな違いだと言えます。

いかがでしたか?
大規模建築や大手企業への就職、キャリアアップを目指す場合は一級建築士の取得は大きな武器となりますが、一級建築士の資格を持っていない有名建築家も多くいます。
自分が将来どんな所で働きたいのか、どんな建物を作りたいのかに合わせて目指す資格を選ぶことをおすすめします。